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我が子が闇バイトに加担しないために

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近年、SNSを通じた「トクリュウ」(匿名・流動型犯罪グループ)による若者を標的とした犯罪が深刻化しています。簡単に稼げるという誘いに、多くの若者が罠にはまってしまう現状があります。子どもを犯罪から守るために、まずは家庭で実践できるものをお伝えします!

■ 信頼関係づくりが最優先

家庭での信頼関係は、子どもを犯罪から守る最大の防波堤となります。日々の何気ない会話を大切にし、子どもが悩みを打ち明けやすい雰囲気を作りましょう。叱責や否定から入るのではなく、まずは子どもの話に耳を傾け、気持ちに寄り添うことが重要です。

また、子どものストレスや感情の変化にも目を配り、適切な発散方法を一緒に見つけることで、衝動的な行動を防ぐことができます。

■ お金の教育は具体的に

金銭感覚の育成は、犯罪防止に直結します。電子マネーでも良いですが、小遣い制を通じて収支の管理を学ばせたり、クレジットカードやローンの仕組み、借金の怖さについて、実例を交えながら話し合いましょう。「簡単に稼げる」という甘い誘いの危険性も、実際の被害事例を示しながら具体的に説明することが効果的です。

■ 地域ぐるみの見守り

家庭での取り組みに加え、地域全体で子どもたちを見守る体制も重要です。防犯パトロールへの参加や、近隣住民との情報共有を通じて、犯罪が起きにくい環境づくりを進めたいですね。

とはいえ、近年、地域コミュニティの希薄化が進み、従来型の地域ぐるみの見守り活動が難しくなっています。そんな状況でも実践できる、現代に即した子どもの見守り方があります。

■ デジタルツールの活用

自治体や警察が提供している防犯アプリの活用が効果的です。不審者情報や犯罪発生状況をリアルタイムで確認でき、必要な対策を素早く講じることができます。また、学校からの連絡アプリやLINEグループなども、保護者同士の情報共有に役立ちます。

ただし、位置情報アプリの使用は、子どもとよく話し合い、プライバシーに配慮しながら導入を検討しましょう。

■ 家庭でできる具体的な対策

子どもと一緒に通学路を歩き、危険な場所や逃げ込める場所を確認 ・不審な状況に遭遇した際の対処法を具体的に話し合う ・子どもの行動範囲や習い事の場所を把握 ・緊急時の連絡方法を決めておきましょう。

■ 学校を中心とした見守り

地域活動は減少していても、学校を通じた見守りは継続的に行えます。

担任の先生との定期的な情報交換 ・PTA活動を通じた保護者同士のネットワークづくり ・子どもの友人関係の把握 ・習い事の指導者との連携も良いですね。

毎日の忙しさの中でも無理なく続けられる方法を選び、子どもの安全を守る体制を作っていきましょう。大切なのは、子どもが困ったときに相談できる人や場所を増やしていくことだと思います。

ABOUT ME
かな
かな
元埼玉県警察官
小学生と幼稚園児の3人を育てる肝っ玉母ちゃん。
警察庁外国語技能検定の北京語上級。交番勤務時代には少年補導や保護者指導を経験。留置場の看守や刑事課での初動捜査ののち、県警本部で外国人の犯罪捜査に従事。
現在は企業や自治体の防犯セミナーに登壇。好きな音楽はGLAY、強火のオタクです。
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