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「まさか私が?」が危ない!国際ロマンス詐欺から身を守る

ママ、寝転ぶ、スマホ、寝る前のスマホ
bohan.mom

こんにちは。みなさんは、SNSのDMで知らない人から巧妙なメッセージが届いたことはありませんか?今日は、最近ママ友の間でも被害が増えている「国際ロマンス詐欺」について、警察時代の経験を交えてお話しします。

手口が巧妙化している!最新の国際ロマンス詐欺

最近ニュースになる事件の多くは東南アジアの犯罪組織が関与しています。近年は人工知能を使って写真を加工したり、日本の文化をよく知る日本人が関与したりするケースも。

「そんな詐欺、私は大丈夫」

こう思っている方こそ要注意です。実は、警察時代に出会った被害者の多くが、とても賢明で社会経験豊富な方々でした。先日テレビで被害者として出ていた40代のパート主婦は、「こんな私でも愛してくれる人がいる」という甘い言葉に徐々に心を開いていったそうです。

なぜママ世代が標的に?

・子育てや家事に追われ、心が疲れている
・SNSで気軽に見知らぬ人とつながれる
・家計を預かる立場で、まとまったお金を動かせる
・夫婦間の会話が減少している場合も

特に注意したいのが、夜の子どもの就寝後。疲れた心に優しい言葉が染みこみやすい時間帯です。

元捜査員が教える”詐欺師の心理戦術”

  1. 共通点の演出
    趣味や好みを徹底的にリサーチして接近してきます。私もGLAYファンを装った外国人から「TAKUROさんの歌詞について語りたい」とDMが。でも、肝心のアルバム名を間違えていて見破れました(笑)オタクには余裕で見破れます。
  2. 段階的な心理操作
    ・最初は純粋な趣味の話から
    ・徐々に個人的な悩みの共有へ
    ・密かな約束や秘密を作り出す
    ・困っていることを匂わせる
    ・金銭的な要求は最後の手段
  3. 被害者の心理的弱点を突く
    ・孤独感への共感
    ・自尊心をくすぐる言葉
    ・理想の恋愛像の演出
    ・急かして冷静な判断を妨げる

詐欺を見破るための”プロの目”

中国人の通訳として、詐欺師の取り調べに立ち会った経験から、要注意な言動をお伝えします。

・「秘密にして」という言葉が多い
・個人的な写真の要求
・矛盾する経歴や説明
・金銭の話題を避けながら、困窮をほのめかす
・チャットの返信が不自然に早いor遅い
・専門用語や知識に不自然さがある

すぐにできる予防法

  1. 必ず誰かに相談を
    相談窓口(#9110)や、ためらわずにママ友・家族に見せましょう
  2. 個人情報は絶対厳禁
    子どもの情報も要注意です
  3. 「これくらいなら」が危険信号
    少額でも送金はNG
  4. テレグラムに誘導されたら怪しむこと
    匿名性の高いメッセージアプリは犯罪組織がよく使います

最後に

私たち警察経験者の間では「疑うより信じる人のほうが賢い(知能レベルが高い)」という言葉があります。だからこそ、怪しいと感じたら、恥ずかしがらずにすぐ相談してください。みなさんの安全な毎日を願って。

それでは、また次回!

ABOUT ME
かな
かな
元埼玉県警察官
小学生と幼稚園児の3人を育てる肝っ玉母ちゃん。
警察庁外国語技能検定の北京語上級。交番勤務時代には少年補導や保護者指導を経験。留置場の看守や刑事課での初動捜査ののち、県警本部で外国人の犯罪捜査に従事。
現在は企業や自治体の防犯セミナーに登壇。好きな音楽はGLAY、強火のオタクです。
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