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さぁ冬休み!年末年始の防犯対策は大丈夫?元刑事が伝えたい5つの防犯のこと

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みなさん、こんにちは!GLAYのツアーも中盤に差し掛かり、紅白歌合戦出場やレコ大特別賞を受賞、B’zの松本さんとTERUちゃんが2人でテレビ出演⁉︎とワクワクが止まらない元刑事かなです。これから冬休みを迎えるみなさんに、安全に過ごすためのアドバイスをさせていただきます。

1.家にいるときも要注意

年末年始は、家を長期間留守にすることが多いため、空き巣被害のリスクが高まり、年間でみても発生件数は増加傾向にあります。

警察庁の統計によると、侵入窃盗の認知件数は、令和4年は3万6,588件で前年比-1.8%と20年連続で減少していますが、令和5年は4万4,228件で前年比+20.9%と増加しています。(警察庁発表)

皆さんが楽しく過ごす冬休みの期間は、特に注意が必要な時期なのです。

なぜでしょうか?それは、

・多くの家族が旅行に出かけて留守宅が増える

・お年玉などでお金を持っている人が増える

・犯罪者たちがこの時期を狙っている

からです。

実際にあった事件をお話しします。あるお正月、家族で実家に帰省していた家の窓から泥棒が入り、貴重品だけでなく、子どもたちのお年玉まで盗まれてしまいました。お正月から警察官がたくさん家に来て、さらにお年玉もなくなり悲しむ子どもたちを見て、私は防犯の大切さを改めて感じました。

犯罪者たちは、SNSへの投稿や、郵便物が溜まっているか、夜に明かりがついているかなど、いろいろな方法で「今、この家に人がいないな」と判断します。「まわりにたくさん家があるし、うちは大丈夫」と油断することが、一番危険なのです

ここでは具体的な対策をお話ししていきますが、まずは「冬休みは特に気をつけないといけない時期なんだ」ということを覚えておいてください。

2. 生活リズムの変化に気をつけましょう

冬休みになると、夜更かしをする機会が増えると思います。でも、これが実は大きな危険につながることがあるんです。

強盗は、午前0時から午前2時、午前2時から午前4時にかけて犯行が行われるケースが多くなっています。この時間、人は一番注意力が下がってしまうんです。

例えば、こんな事件がありました。夜中の3時頃、スマートフォンでゲームに夢中になっていた中学生がいました。イヤホンをしていたため、窓から入ってきた泥棒に気づかなかったのです。幸い、大きな被害にはなりませんでしたが、とても怖い思いをしました。

そこで、みなさんにお願いしたいことがあります:

1. 子どもだけの夜更かしは控えめにしましょう

・できるだけ普段と同じ時間に寝ましょう

・夜12時以降は特に気をつけましょう

2. 寝る前には必ず戸締りを確認

・起きているからといって油断は禁物です

・窓やドアの鍵を2重に確認しましょう

3. 部屋の明かりの使い方

・寝るときは必ず消しましょう

・でも、玄関や外の明かりは防犯のためにつけたままにしておきましょう

「冬休みだから」と生活リズムが乱れてしまうのは自然なことです。でも、それが思わぬ危険を招くこともあります。規則正しい生活を心がけることが、自分の身を守る第一歩になるのです。

3. SNSの安全な使い方

冬休みは、スマートフォンを使う時間が増えると思います。SNSは楽しいものですが、使い方を間違えると危険なこともあります。実際にあった事例をお話しします。

ある中学生が、クリスマスプレゼントでもらった新しいゲーム機の写真を投稿しました。その写真の背景から学校名が分かってしまい、翌日、知らない人に声をかけられる事態になりました。幸い、すぐに近くの店に逃げ込んで安全は確保できました。

気をつけたいポイントをお伝えします:

1. 個人情報は絶対に投稿しない

・学校名や制服が写らないように

・自分の予定は書かない

・家の中の様子も載せない

2. 位置情報はオフに

・写真を撮るときは位置情報をオフに

・チェックイン機能は使わない

・待ち合わせ場所は投稿しない

4. 外出するときの約束

防犯ブザーを持っている人も多いと思います。でも、いざというときに使えなければ意味がありません。いざとなったとき、驚きと恐怖でブザーを鳴らせる人は意外と少ないのです。

1. 防犯ブザー

・かばんの中ではなく、外側に付ける

・すぐに引っ張れる位置で、普段から鳴らす練習をする

・コートを着ても使えるように

2. 友達と出かけるときの約束

・予定が変わったら必ず連絡

・一人にならない、させない

・困ったときは近くのお店に逃げ込む

地域の人たちとの関係

お隣さんや近所の人たちと仲良く過ごすことは、とても大切です。犯罪から身を守るためにも、地域のつながりが重要です。令和の時代、地域の人たちと関係性が希薄になりつつあるからこそ、人とのつながりを意識してみませんか。

■日常的なあいさつと観察
・「おはようございます」「こんにちは」を忘れずに
・日頃から行き交う人の顔を見ておくようにする
・不審に感じる人や車を意識する
・いつもと違う様子に気付けるよう心がける

■困ったときの対応
・不安を感じたら、近所の「子ども110番の家」に駆け込む
・コンビニやスーパーなど、人がいる場所も避難場所
・交番の場所も確認しておく

いまの時代、スマートフォンの普及により、周りを見ない人が増えています。また、地域のつながりも以前より薄くなっているように感じます。

しかし、不審者が現れたとき、防犯カメラやスマートフォンよりも、近所の人の「見守りの目」の方が、はるかに効果的です。

みなさんには、ぜひ顔を上げて歩き、地域の人とあいさつを交わしてほしいと思います。それが自分の身を守ることにもつながるのです。

そして保護者の方々も、お子さんと一緒に地域活動に参加するなど、できることから始めていただければと思います。地域の絆は、みんなで少しずつ育てていくものだからです。

まとめ

これまでお話ししてきた対策を再確認してみましょう。

□ 夜更かしをしない

□ 戸締りをしっかりする

□ SNSの投稿は慎重に

□ 防犯ブザーを正しく持つ

□ 外出時は必ず連絡

□ 地域の人とあいさつ

最後に、みなさんへのお願いです。

「ちょっとくらい大丈夫」は、とても危険です。不安に感じたり、おかしいと思ったりしたら、すぐに大人に相談してください。家族や先生、警察の人たちは、みなさんの味方です。

楽しい冬休みを過ごしてほしいからこそ、安全対策は大切です。この記事を読んでくれたみなさんが、安全で楽しい冬休みを過ごせることを願っています。

困ったことがあったら、ためらわずに相談してくださいね。最寄りの交番や警察署、または信頼できる大人に話してください。みなさんの安全を守るために、私たちはいつでも力になります。

ご家族で読んでいただき、防犯について話し合うきっかけになれば幸いです。安全な冬休みをお過ごしください。

ABOUT ME
かな
かな
元埼玉県警察官
小学生と幼稚園児の3人を育てる肝っ玉母ちゃん。
警察庁外国語技能検定の北京語上級。交番勤務時代には少年補導や保護者指導を経験。留置場の看守や刑事課での初動捜査ののち、県警本部で外国人の犯罪捜査に従事。
現在は企業や自治体の防犯セミナーに登壇。好きな音楽はGLAY、強火のオタクです。
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