防犯コラム

 「いつもの公園」が危ない? スマホ時間も確保できる、ママの「ながら見守り」3つのコツ

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ポカポカ陽気に誘われて、子どもと公園へお出かけ。楽しい時間のはずなのに、ふとスマホから顔を上げたら「あれ、どこ行った!?」とヒヤッとした経験、ありませんか?

ママだって、少しは息抜きしたいし、急な連絡もチェックしたい。でも、子どもの安全も守りたい…。そんなジレンマを抱えるママたちのために、今日からできる「ながら見守り」のコツを3つご紹介します。

コツ1:定点観測!「スマホOKゾーン」を決める

子どもから1秒も目を離さない!なんて、正直無理ですよね。大切なのは、目を離しても比較的安全な「場所」「タイミング」を見極めること。

例えば、

  • 見通しの良いベンチ
  • 囲いのある砂場や、低いすべり台の真ん前

など、「ここにいれば全体が見渡せる」という自分だけの「スマホOKゾーン」を決めましょう。

そして、「ママ、ちょっとお返事するから、このすべり台で遊んでてね」と子どもに一声かけることも忘れずに。ママが何をしているか子どもに伝えるだけで、子どもも安心して待っていてくれますよ。

コツ2:「ん?」のアンテナを張る、不審者レーダー

公園にいる人全員をジロジロ見るわけにはいきませんよね。でも、無意識に「ん?」と感じるアンテナを張っておくことはできます。

<こんな人には、ちょっと注意>

  • 遊具で遊ぶでもなく、スマホを見るでもなく、子どもたちをじーっと見ている人
  • 特に理由もなく、特定の子に近づいたり話しかけたりしている人
  • 隠れるようにして、子どもの写真を撮っているように見える人

もし「何か変だな」と感じたら、警戒心を見せる必要はありません。「おーい、お茶飲もうかー!」と、にこやかに子どもを自分の近くに呼び寄せましょう。その自然な行動が、何よりの牽制になります。

コツ3:帰り道は「防犯さんぽ」の時間

見守りは、公園の中だけではありません。公園との行き帰りも大切な防犯時間です。

ぜひ、お子さんと一緒に「こども110番のおうち」のプレートや、「AED設置」のステッカーがあるお店などを探してみてください。

「もし迷子になったり、怖い人に会ったりしたら、このマークのお店に飛び込むんだよ」と、クイズ形式で教えれば、子どももゲーム感覚で楽しく覚えてくれます。いざという時に「逃げる場所」を知っていることは、子どもの心強いお守りになります。

まとめ

ママが24時間、100%の力で子どもを監視するのは不可能です。でも、ほんの少し意識を変えるだけで、安全のレベルはぐっと上がります。

完璧じゃなくて大丈夫。「ながら見守り」のコツを取り入れて、ママの心にも少し余裕を持ちながら、親子の時間を楽しんでくださいね。

ABOUT ME
かな
かな
元埼玉県警察官
小学生と幼稚園児の3人を育てる肝っ玉母ちゃん。
警察庁外国語技能検定の北京語上級。交番勤務時代には少年補導や保護者指導を経験。留置場の看守や刑事課での初動捜査ののち、県警本部で外国人の犯罪捜査に従事。
現在は企業や自治体の防犯セミナーに登壇。好きな音楽はGLAY、強火のオタクです。
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