買い物も犬の散歩も子どもの防犯に。無理なく続く「ながら見守り」3つのコツ
子どもの登下校を見守りたい。でも、毎日決まった時間に立つのは難しい。そんな家庭でも参加しやすいのが「ながら見守り」です。
警察庁は2026年9月17日、10月11日から20日まで「全国地域安全運動」を行うと発表しました。警視庁が10月1日に更新した案内でも、子どもの犯罪被害防止として「ながら見守り」が紹介されています。特別な装備や登録がなくても、買い物、犬の散歩、花の水やりなど、いつもの行動に防犯の視点を加える取り組みです。
1.登下校の時間に「5分だけ」寄せる
新しい予定を増やすと、見守りは長続きしにくくなります。まずは週に1回、買い物へ出る時間や犬の散歩を、近所の子どもが帰る時間帯に5分だけ寄せてみましょう。玄関先の掃除や花の水やりでも構いません。
毎日できなくても大丈夫です。多くの大人が、それぞれ無理のない日に外へ出ることで、通学路の「人の目」が少しずつ増えます。自分の子どもが通う学校でなくても、地域の見守りになります。
2.子どもをじっと見るのではなく、周囲の変化を見る
見守るときに確認したいのは、子どもの顔や行動を細かく観察することではありません。長く停車している車、同じ子の後ろをついていく人、見通しの悪い場所で困っている子など、周囲の不自然な変化に目を向けます。
気になる人を撮影したり、追いかけたり、直接問い詰めたりする必要はありません。危険が迫っているなら安全な場所から110番し、緊急ではない相談は警察相談専用電話「#9110」へ。覚えている範囲で、時間、場所、服装、車の色や進んだ方向を伝えます。確信がなくても、見た事実だけを話せば大丈夫です。
3.困っている子には、短く声をかける
立ち止まっている、泣いている、誰かから逃げるような様子がある子には、「大丈夫?」「おうちの人に連絡できる?」と短く声をかけます。触れたり、すぐに自宅へ連れて行ったりせず、近くの店舗、交番、学校など、人目のある場所につなぐのが基本です。
子どもが「ついて来られている」「知らない人に声をかけられた」と話したら、まず安全な場所へ移動します。話を何度も聞き直すより、本人の言葉をそのまま受け止め、必要に応じて警察や学校へ連絡しましょう。
子どもにも「見守る大人」のことを伝える
地域に見守る大人がいても、知らない人なら誰にでもついて行ってよいわけではありません。「困ったら、お店や交番、子ども110番の家など、人がいる場所で助けを求める」「怖いと感じたら大声を出して離れる」と家族で確認しておきましょう。
ながら見守りは、犯人を捕まえる活動ではありません。子どもが一人になりやすい時間や場所に、自然な大人の目を増やし、異変を必要な先へつなぐ活動です。今週の買い物や散歩を一度だけ登下校時間に合わせることから、無理なく始めてみませんか。
出典・確認事項
- 警察庁「令和8年全国地域安全運動等の実施について」(2026年9月17日発表。運動期間:2026年10月11日〜20日)
- 警視庁「令和8年 全国地域安全運動」(2026年10月1日更新)
- 大阪府警察「ながら見守り活動にご協力ください。」(2026年10月5日確認)