交通安全運動が終わっても油断しない。秋の夕暮れに家族で守る3つの約束
警察庁は2026年10月2日、秋の全国交通安全運動期間中(9月21日〜30日)の交通事故死者数が77人だったと発表しました。前年同期より3人、率にして3.8%減っています。
減少は大切な変化ですが、「運動が終わったから、もう安心」という数字ではありません。むしろ10月からは、同じ帰宅時刻でも外が急に暗くなります。子どもの下校、習い事の帰り、買い物や送迎など、いつもの行動を“夕暮れ仕様”に変える時期です。
10月から12月は、夕暮れの事故に注意
警察庁は、最近5年間の死亡事故を時間帯別に見ると17時台から19時台に多く、薄暮時間帯の死亡事故は10月から12月にかけて特に多いと注意を呼びかけています。薄暮時間帯とは、日の入り前後のおおむね1時間です。
この時間は、歩行者や自転車から車が見えていても、運転者からはこちらがよく見えていないことがあります。「車が見える=相手にも見えている」とは限りません。
約束1 ライトは「暗くなってから」ではなく「暗くなる前」
自転車のライトは、前方を照らすだけでなく、自分の存在を周囲に知らせる役割があります。帰宅途中で暗くなる可能性がある日は、出発時から点灯する、または「夕方になったら必ず点ける」と決めておきましょう。
週に一度は、ライトが点くか、充電や電池が十分か、後ろの反射材が汚れていないかも確認します。スマートフォンのライトを手に持って走ることは、自転車のライトの代わりにはなりません。
約束2 反射材は「持つ」だけでなく、見える場所につける
警察庁は、明るく目立つ色の服装に加え、靴、衣服、カバンなどへの反射材やライトの活用を勧めています。子どもなら、ランドセルやリュックの背面だけでなく、横からも見える位置につけると、交差点で存在を知らせやすくなります。
ただし、反射材をつければ必ず安全になるわけではありません。反射材は「気づいてもらいやすくする補助」。横断前に止まる、左右を見る、車の動きを確かめるという基本とセットです。
約束3 「車が止まるはず」では渡らない
横断歩道でも、車が少し減速しただけで「自分に気づいた」と判断しないことが大切です。いったん止まり、左右を見て、車が確実に停止したことを確認してから渡ります。曲がってくる車や、駐車車両の陰から来る自転車にも注意します。
運転する家族にも同じ約束を共有しましょう。夕暮れは早めにライトを点け、横断歩道の手前では「人がいるかもしれない」と速度を落とす。歩く側だけに注意を求めず、運転する側も行動を変えることが家族の安全につながります。
今夜5分でできる家族チェック
- 子どもの帰宅時刻に、いつもの道がどのくらい暗いか確認する
- 自転車の前照灯と後方の反射材を実際に点検する
- ランドセル、靴、上着に反射材を一つ追加する
- 遅くなったときの連絡方法と、待つ場所を決める
- 横断歩道で「止まる・見る・車の停止を確かめる」を親子で練習する
慣れた道ほど、家族で確認する機会は少なくなりがちです。交通安全運動の10日間を区切りにせず、日暮れが早まるこれからの季節に合わせて、毎日の行動を一つずつ更新していきましょう。
出典
- 警察庁「令和8年秋の全国交通安全運動期間中の交通事故発生状況」(2026年10月2日公表/対象期間:2026年9月21日〜30日)
- 警察庁「薄暮時間帯における交通事故防止」(閲覧日:2026年10月3日)
- 警察庁「反射材・ライト〜薄暮・夜間はつけた光が命を守る〜」(閲覧日:2026年10月3日)