「定価で譲ります」にすぐ送金しないで。SNSのチケット購入、親子で確認したいこと
「チケットが取れなかった。でもSNSで譲ってくれる人が見つかった」。楽しみにしていたライブなら、すぐに連絡したくなりますよね。子どものために探している保護者も、同じ気持ちになるかもしれません。そんな時こそ、送金ボタンを押す前に家族でひと呼吸。今回は、チケット代と楽しみな予定を守るための確認をまとめます。
「定価」「身分証あり」でも、安心とは限らない
国民生活センターは2026年10月6日、チケット転売の注意喚起を公表しました。紹介されたのは、定価で譲るというSNS投稿を見つけ、相手の運転免許証画像を信用して約2万円を送った後、連絡が途絶えた相談です。相談受付は2026年3月で、今月起きた事件という意味ではありません。
ここから家庭で覚えておきたいのは、相手が見せる画像と、実際にチケットを受け取れることは別だという点です。「身分証があるから大丈夫」と確認を終わらせず、購入経路そのものを見直しましょう。
SNS上でのチケット売買のやりとりは、できるだけ避けましょう。アーティストや主催者によっては、SNS上のやり取りを禁止している場合も多いです。
まずは公演の公式サイトから探す
チケットは主催者が案内する正規の販売ルートで探しましょう。売り切れている時は、公式リセールの有無も確認します。公式リセールは、行けなくなった人のチケットを主催者側の仕組みで再販売する方法です。すべての公演で使えるわけではないため、対象公演や利用条件まで見てください。
親子で調べる時は、公演名を検索して最初に出たページだけで決めず、アーティストや主催者の公式ページにある販売案内へ進む流れに。「検索で出た」ことと「主催者が認めた販売先」は同じではありません。
家庭のルールは「送る前に、一緒に見る」
防犯マムからの提案は、お金を送る直前に一度、家族に画面を見せる約束です。例えば「販売先はどこから開いた?」「受け取り方法は?」「入場する人の名前や本人確認の条件は?」と、同じ画面を見ながら確認します。
会話の例は、「行きたいよね。買える方法を一緒に探そう」。最初から頭ごなしに止めるより、楽しみにしている気持ちを受け止めたうえで、安全な選択肢を探す時間をつくりませんか。
「今すぐ払わないと他の人に譲る」と急かされた時や、決済アプリに警告が出た時は、その場で手続きを止める約束も。「迷ったらスクショを見せて」で十分です。子どもだけに見抜く力を求めず、大人も同じルールにすると続けやすくなります。
連絡が途絶えたら、消す前に記録を残す
もし送金後に不安になったら、投稿のURL、相手のアカウント、メッセージ、送金日時・金額などを保存してください。奈良県警も、ネット取引の詐欺被害に備え、相手とのやり取りや支払いの記録を残し、警察へ相談するよう案内しています。
相談先は消費者ホットライン188。詐欺が疑われる場合は、記録を添えて最寄りの警察署にも相談しましょう。返金が必ず受けられるとは限りませんが、ひとりで相手との交渉を抱え込む必要はありません。
子どもが打ち明けた時は、「どうして信じたの」より「話してくれてありがとう。今できることを一緒にしよう」。楽しみにしていた気持ちまで責めず、次に相談しやすい関係を残すことも大切です。
出典・確認日
- 国民生活センター「SNSでのやり取りは要注意!チケットの転売トラブル」(公表:2026年10月6日/本文で紹介した相談:2026年3月受付。事件発生日は記載なし)
- 奈良県警察「偽ショッピングサイト・詐欺サイト対策」(ページ表示日:2025年6月13日/ネット取引被害への一般的な対策。特定の集計期間なし)
情報確認日:2026年10月8日。家庭での会話例・確認ルールは、上記情報を踏まえた防犯マムの提案です。アイキャッチはAI生成イメージです。