運動会の写真、投稿前にひと呼吸。子どもを守る3つの確認

SNSへの投稿前に、親子で行事の写真を確認する様子
編集部防犯マム

運動会や遠足で撮れた、わが子のいい表情。「家族や友達にも見せたい」と思いますよね。

その一枚をSNSに載せる前に、顔以外の部分も見てみませんか。名札、背景の看板、添える文章などから、思っていた以上の情報が伝わることがあります。

警視庁は、投稿写真の風景から自宅が特定された事例を紹介し、顔や地名が写っていない写真にも注意を呼びかけています。写真を楽しみながら、公開する情報を少し減らす。それも家庭でできる防犯です。

1.顔だけでなく、写真の端まで見る

投稿候補の写真を、一度拡大してみましょう。胸元の名札、持ち物の名前、学校名の入った横断幕などは写っていませんか。

例えば、顔をスタンプで隠していても、名札の文字が読めれば名前が伝わります。背景にいる別の子や、手に持ったプログラムも確認したいところです。

不要な部分を切り取る、文字を読めないようにする、別の写真を選ぶ。加工に迷うときは、家族だけで楽しむ写真にしておく方法もあります。

写真と一緒に載せる文章にも目を向けてください。「○○小の3年生」「毎週この公園へ」といった説明を足すことで、写っていない情報まで伝えてしまうことがあります。

2.「誰に見せるか」を投稿ごとに確かめる

IPAは、今いる場所や行動についての投稿が、想定外の相手に個人を特定されるきっかけになり得るとして、公開範囲への注意を促しています。

「親しい人だけのつもり」でも、今の設定がそうなっているとは限りません。公開範囲と、見られる相手を確認しましょう。限定公開でも、受け取った人が保存したり、別の相手に送ったりする可能性は残ります。

家族に送るときも、「この写真は家族で見るだけにしてね」と一言添えると、共有の範囲をそろえやすくなります。

また、「今ここにいます」と場所を添えてすぐ投稿する必要はありません。帰宅後に写真を選び直すことを、家庭のルールにしてもいいですね。ただし、時間をずらしても、名前や場所の情報が消えるわけではありません。

3.子どもの気持ちと、学校のルールを確認する

大人にはかわいい写真でも、本人は「見せたくない」と感じることがあります。気持ちを伝えられる年齢なら、実際の写真を見せて「これ、載せてもいい?」と聞いてみましょう。嫌がったら、理由を問い詰めずにやめて大丈夫です。

ほかの子が写っている写真は、撮影してよいことと、ネットに公開してよいことを分けて考えます。学校や園の案内を確認し、確認できない場合は公開を見送りましょう。

祖父母にも写真を送るなら、学校のルールを一緒に伝えておくと安心です。

すでに載せていても、今から見直せます

気になる投稿を見つけたら、公開範囲の変更や削除を検討してください。ほかの人が再投稿している場合は、取り下げをお願いする方法もあります。

悪用する側に責任があることは変わりません。過去の投稿を責め合うより、これからの共有方法を家族で決めていきましょう。

今日の確認は、「何が写っている?」「誰に見せる?」「本人はどう思う?」の3つ。思い出を大切にするための、投稿前のひと呼吸です。

参考にした公的情報

ABOUT ME
かな
かな
元埼玉県警察官
小学生と幼稚園児の3人を育てる肝っ玉母ちゃん。
警察庁外国語技能検定の北京語上級。交番勤務時代には少年補導や保護者指導を経験。留置場の看守や刑事課での初動捜査ののち、県警本部で外国人の犯罪捜査に従事。
現在は企業や自治体の防犯セミナーに登壇。好きな音楽はGLAY、強火のオタクです。
記事URLをコピーしました