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病院からの通報で動いた虐待疑い。「気づいた大人」がつなぐ3つの行動

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2026年10月1日、愛知県東海市で、生後11か月の子どもへの虐待が疑われる事案について、父親が殺人未遂の疑いで逮捕されたと複数の報道機関が伝えました。

報道によると、9月30日、岐阜県内の病院が「虐待の疑いのある子どもが来院した」と警察へ通報。子どもは命に別条はないとされています。父親は容疑を否認しており、詳しい経緯は捜査中です。

確認されていない家庭事情や動機を推測することはできません。ただ、今回の報道から考えたいのは、言葉で被害を説明できない乳幼児を守るために、周囲の大人がどう動くかということです。

病院への受診が、安全につながることがある

今回、確認できる範囲では、受診先の病院からの通報が警察の捜査につながりました。家庭の外からは見えにくい異変も、診察の場が安全確保の入口になることがあります。

一方で、「医療機関なら必ず見抜ける」「けががなければ大丈夫」とは限りません。子どもの様子、保護者の説明、生活環境など、気になる点は一つだけで判断できないこともあります。だからこそ、気づいた人が結論を出すのではなく、専門機関につなぐことが大切です。

1.確信がなくても「189」に相談する

こども家庭庁の児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」は、「虐待かもしれない」と思ったときに相談・通告できる全国共通の番号です。虐待だと証明してから電話する必要はありません。

「いつ、どこで、どんな様子を見聞きしたか」を、評価やうわさを加えず、そのまま伝えます。日時をメモしておくと説明しやすくなります。自分で家庭へ立ち入ったり、子どもに何度も詳しく聞き出したりして、証拠を集めようとする必要はありません。

2.今まさに危険なら、110・119をためらわない

激しい物音や助けを求める声がするなど、子どもの安全が今すぐ脅かされていると感じたら110番へ。けがや意識の異常など、急いで医療が必要だと思われるときは119番です。

「間違っていたらどうしよう」と迷うかもしれません。しかし、緊急性の判断まで一人で背負わなくて大丈夫です。見聞きした事実を伝え、対応は警察や救急、児童相談所に委ねます。

3.直接問い詰めず、SNSにも載せない

気になる家庭の保護者を強く問い詰めると、子どもの安全確認が難しくなったり、相談した人自身が危険にさらされたりするおそれがあります。まず専門機関へ相談し、指示を受けましょう。

また、子どもの名前、顔、住居、家族関係などをSNSで広めることは避けます。「注意喚起のため」でも、子どものプライバシーを傷つけ、将来まで情報が残る可能性があります。相談は、公開ではなく守秘を前提とする窓口へつなぐのが基本です。

子育てが苦しい側も、相談していい

189は周囲からの通告だけの番号ではありません。子育てに行き詰まり、「このままでは子どもに強く当たってしまいそう」と感じる保護者も、早い段階で相談してかまいません。児童相談所相談専用ダイヤル「0120-189-783」や、市区町村のこども家庭センターなども利用できます。

助けを求めることは、親としての失敗ではありません。子どもを守ることと、養育する大人を孤立させないことは、どちらも必要です。スマートフォンの連絡先に「189」「110」「119」を登録し、家族でも使い分けを共有しておきましょう。

出典・確認情報

個別事案は報道による情報です。報道公表日:2026年10月1日/事案があったとされる時期:2026年9月上旬ごろ/病院から警察への通報:2026年9月30日。容疑者は容疑を否認し、捜査中です。

東海テレビ(FNNプライムオンライン)
名古屋テレビ(メ~テレ)
こども家庭庁「児童相談所虐待対応ダイヤル189」

ABOUT ME
かな
かな
元埼玉県警察官
小学生と幼稚園児の3人を育てる肝っ玉母ちゃん。
警察庁外国語技能検定の北京語上級。交番勤務時代には少年補導や保護者指導を経験。留置場の看守や刑事課での初動捜査ののち、県警本部で外国人の犯罪捜査に従事。
現在は企業や自治体の防犯セミナーに登壇。好きな音楽はGLAY、強火のオタクです。
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