習い事で子どもが「嫌だった」と話したら。親が守りたい3つの対応
習い事の先生やコーチは、子どもの成長を支えてくれる身近な大人です。だからこそ、子どもが指導中の出来事を「嫌だった」「変だった」と話したとき、親はどう受け止めればよいのでしょうか。
2026年9月28日、静岡県内のスイミングスクールで、指導中の女子小学生にわいせつな行為をした疑いで、水泳コーチの男が逮捕されたと地元テレビ局が報じました。報道によると、事件は同年6月下旬ごろに起きた疑いがあり、7月上旬ごろ、女児の母親が警察へ相談したことで発覚したとされています。警察は認否を明らかにしておらず、動機や余罪を捜査中です。
必要な指導と「嫌だった」は両立する
水泳や体操などでは、安全確保や姿勢の補助のため、指導者が子どもの体に触れる場面があります。接触があっただけで不適切と決めつけることはできません。
一方で、「指導だから我慢しなさい」と子どもの感覚を打ち消す必要もありません。必要な接触であっても、説明がなかった、必要以上に長かった、特定の子だけだった、二人きりの場所だったなど、子どもが違和感を覚えることはあります。まずは「そう感じたんだね。話してくれてありがとう」と受け止めましょう。
聞き取りでは、答えを誘導しない
心配になると、「どこを触られたの?」「先生がわざとやったの?」と詳しく確認したくなります。しかし、何度も質問したり、親の予想を含む聞き方をしたりすると、子どもが混乱することがあります。
家庭では、「何があったの?」「そのとき、どう思った?」と短く尋ね、子どもの言葉をそのままメモします。日時、場所、近くにいた人、帰宅後の様子など、親が確認できた事実も分けて残しましょう。無理に話の続きを求めず、専門機関へ相談することが大切です。
習い事を始める前に決めたい3つの約束
- 嫌な触れ方や、説明のない接触があれば、大人に話してよい。
- 先生や先輩から「二人だけの秘密」と言われても、家族に話してよい。
- うまく説明できなくても、「行きたくない」「何か変」だけで相談してよい。
施設側にも、指導時の接触をどう説明するか、着替えや個別指導の見守りはどうするか、相談窓口は誰かを確認できます。これは特定の指導者を疑うためではなく、子どもと指導者の双方を守る仕組みを確認するためです。
相談は「確信ができてから」でなくてよい
子どもの話だけで状況が分からなくても、保護者だけで結論を出す必要はありません。性犯罪被害相談電話「#8103」は各都道府県警察の窓口につながります。性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターは、全国共通番号「#8891」です。緊急の危険があるときは110番へ連絡してください。
被害に遭った子どもや、気づけなかったと悩む保護者に責任はありません。日頃から「嫌だったと言っていい」「信じてもらえる」と感じられる家庭の空気が、相談への最初の入り口になります。
出典・確認事項
- 静岡朝日テレビ「水泳コーチの男がスイミングスクールで指導中の女児の体を触ったか」(2026年9月28日公表。事件は同年6月下旬ごろの疑い。報道に基づく情報)
- 内閣府「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」(2026年9月29日確認)
- 警察庁「ぴったり相談窓口」(2026年9月29日確認)