家に着いたら、すぐ鍵を開けていい? 秋の帰宅前後に親子で確認したい3つのこと
秋が深まり、同じ下校時刻でも家の周りが薄暗く感じられる日が増えてきました。帰り道の約束はしていても、玄関に着いてからの行動までは話していない、という家庭もあるかもしれません。今週は「鍵を開ける前から、帰宅を知らせるまで」を親子で確かめてみませんか。
警視庁の「防犯チェックポイント」は、部屋に入る前に廊下の人の有無を確認することや、玄関周辺に死角をつくらないことを案内しています。今回は、こうした基本を家庭で練習できる形に整理します。秋に犯罪が増えるという統計を示す記事ではありません。
1.鍵を開ける前に、周りを確かめる
家が見えると、ランドセルから鍵を探すことに気持ちが向きがちです。「鍵を出す前に、玄関の周りを見よう」と、実際の場所で確認します。集合住宅なら、共用玄関を通った後の廊下や自宅のドア付近も見ておきましょう。
ただし、子どもに「怪しい人を見抜く役割」を背負わせる必要はありません。後をつけられている気がする、誰かが近づいてきて怖い、など不安があるときは、無理に鍵を開けず、その場から離れて助けを求めることを優先します。
警視庁は、家の近くでもつきまといなどが不安な場合、コンビニエンスストアなどへ逃げ込んで助けを求めるか、110番通報をするよう呼びかけています。「家まであと少しだから我慢して帰る」と思わなくてよい、と伝えておきます。
2.「怖かったらどこへ行く?」を決めておく
「何かあったら逃げて」だけでは、子どもが行き先を思い浮かべられないこともあります。通学路や習い事の帰り道を一緒に歩き、店員のいる店舗や、地域の「子ども110番の家」など、助けを求められる場所を確認しましょう。
警視庁の2026年10月15日更新の案内も、親子で実際に歩き、駆け込める場所を確かめることを勧めています。家庭ではさらに、帰る時刻に店が開いているか、最初の場所が閉まっていたらどこへ向かうかも考えておくと、行動を具体化できます。
言い方は短くて構いません。「怖い人がついてきます。助けてください」「家の人に連絡してください」。大人が店員役になり、一度声に出してみます。練習で言えなくても叱らず、声が出ないときに防犯ブザーを使う方法も一緒に確認しましょう。
3.家に入ったら、施錠してから帰宅連絡
安全を確かめて家に入ったら、まず玄関を施錠し、それから家族へ連絡する順番にします。オートロックの建物でも、自宅のドアの鍵は別に確認します。「帰ったよ」のメッセージを送ることに気を取られ、ドアが開いたままにならないようにしましょう。
連絡手段は家庭に合ったもので大丈夫です。子どもが電話を使えない場合も含め、大人が帰宅を確認する方法、予定時刻を過ぎても確認できない場合に誰が動くかを決めておきます。位置情報で自宅付近にいると分かることと、安全に室内へ入れたことは同じではありません。
玄関の環境を整えるのは、大人の仕事
夕方の玄関灯が切れていないか、ドア前の荷物で見通しが悪くなっていないかも点検します。共用部分の照明や荷物が気になるときは、管理者に相談しましょう。子どもの注意だけに頼らず、大人が環境と連絡体制を整えることが大切です。
もし怖い経験を話してくれたら、「よく知らせてくれたね」と受け止めます。帰宅が遅れた理由が避難だったなら、その判断を責めないこと。約束どおりに動けなかったとしても、被害の責任は加害者にあります。安心して助けを求められる関係も、毎日の備えの一つです。
出典・確認日
警視庁「防犯チェックポイント」:2022年6月23日更新。初回公表日の記載なし。対象期間を限定しない日常の防犯案内。
警視庁「おやこでまなぼう!『いかのおすし』で毎日安全!」:2026年10月15日更新。初回公表日の記載なし。対象期間を限定しない子どもの被害防止案内。
警視庁「痴漢等の性犯罪被害防止対策」:2026年10月15日更新。本文は日常の被害防止対策を参照。掲載されている令和7年中の東京都内の統計は本記事に使用していません。
確認日:2026年10月26日。新たな事件発生を伝える記事ではなく、秋の帰宅時間に見直す実用記事です。家庭での練習例・連絡手順は、上記資料をもとに防犯マムが整理しました。