詐欺電話に「出る前」の備えを。家族のスマホで確認したいアプリの設定
「知らない電話にも、学校や仕事の連絡かもしれないから出てしまう」。そんな家庭では、電話が鳴ってから見抜く力だけに頼らず、着信前の対策を足してみませんか。
警察庁は2026年10月23日更新の注意喚起で、情報流出後の被害を防ぐ対策の一つとして、警察庁推奨アプリの利用を呼びかけています。今回は、以前紹介した電話の相手を確認するルールに加え、スマホの設定を家族で確かめる方法を整理します。
1.「警察庁推奨」と、警察が作ったアプリは別
警察庁の案内に掲載されているのは、「詐欺対策 by NTTタウンページ」と「詐欺バスター Lite」。いずれも民間事業者のアプリで、警察庁が基準に適合すると認定したものです。掲載されたアプリのダウンロード・利用料は無料と案内されています。
探すときは、届いたSMSのリンクを押すのではなく、警察庁の公式案内から提供元や正式名称を確認しましょう。似た名前の別アプリや有料版と取り違えないためにも、家族で画面を見ながら確かめると安心です。
2.同じアプリでも、スマホによってできることが違う
公式案内では、国際電話番号の発着信を一括でブロック・警告する機能はAndroidのみです。犯行に利用された番号への対策はAndroidとiPhoneに対応していますが、警告表示や遮断の動きはOSのバージョンなどによって異なります。
「家族と同じものを入れたから、同じように止められる」とは限りません。自分の端末に対応する設定手順を読み、何が警告され、何が遮断されるのかを確認してください。
海外の家族や仕事相手から電話を受ける人は、一括ブロックで必要な連絡まで止まらないかも確認しましょう。「国際電話はすべて詐欺」という意味ではありません。生活に必要な連絡方法を考えてから設定することが大切です。
3.入れたあとに、家族で使い方を確かめる
インストールだけで終わらせず、公式の手順に沿って必要な設定が済んだか確認します。権限の説明も読み、意味が分からないまま一度に許可しないようにしましょう。設定画面の名称や操作は機種ごとに違うため、ここでは一律の操作手順は示しません。
家庭での確認例は、「アプリを自分で開けるか」「警告が出たらどうするか」「困ったとき誰に聞くか」の三つです。離れて暮らす親に勧める場合も、勝手に設定を変えず、本人と一緒に内容を確かめます。操作を覚えきれなくても責めず、相談先を一つ決めておきましょう。
警告が出なかった電話を、本物と判断しないことも大切です。アプリは被害を減らすための補助であり、相手の身元や話の内容を保証するものではありません。お金や暗証番号の話になったら、その場で進めず、いったん電話を切って公式の窓口に確認します。
不審な電話に出てしまっても、導入していなかったとしても、被害の責任はだます側にあります。不安なときは警察相談専用電話「#9110」へ。今日は家族のスマホを一台だけ、一緒に確認するところから始めてみませんか。
出典・確認日
警察庁「Cyber Police Agency Letter 2026 Vol.19」:2026年10月23日更新。初出日は資料に記載なし。対象は情報流出等に伴う被害防止で、特定の集計期間を示す統計資料ではありません。
原典PDF
警察庁「警察庁推奨アプリ」:ページ自体の発表・更新日は記載なし。SOS47トップページのお知らせ掲載日は2026年3月4日。機能・無料の案内は2026年10月27日時点で確認。掲載実績の対象は2026年9月末時点ですが、本記事では実績数値を使用していません。10月23日はアプリの新規提供開始日ではありません。
アプリの公式案内/お知らせ掲載元