「代引きなら安心」と思っていませんか? 冬物のネット購入前に確かめたいこと
冬物の服や暖房用品を探していて、SNSの広告に目が止まる。「先払いは心配だけれど、代引きなら大丈夫かな」と考えることはありませんか。荷物が届くことと、広告どおりの商品が届くことは、別に確認したい問題です。
国民生活センターは2025年8月20日、代引き通販で偽物や粗悪品が届くトラブルを注意喚起しました。今回は冬の買い物に備え、その資料を読み直します。新たに発生した事件や、今年11月の被害増加を伝える記事ではありません。
開けて確かめてから払える、とは限らない
同センターの説明では、代引きは配達時に代金を払い、荷物を受け取った後に開封して商品を確認する流れです。「中を見て、本物なら買う」という仕組みではありません。
実際に、家電メーカーのロゴが載った広告から暖房用品を注文し、メーカーとは無関係の品物だったという相談も紹介されています。これは2024年12月に受け付けた相談です。見覚えのあるロゴと、支払方法だけで安全とは判断できません。
注文する前に「誰から買うか」を確認
価格や色を選ぶ前に、販売事業者の名前、住所、電話番号、返品・交換の窓口を探してみましょう。「商品について困ったら、どこへ連絡する?」に答えられない場合は、注文をいったん止める目安になります。
例えば子どもの上着を探すとき、家族で商品写真を見るだけでなく、販売元の欄まで一緒に確認します。「これを売っているお店はどこかな」と聞けば、安い物を見つけた人を否定せずに話を始められます。
有名ブランドの商品だと思ったら、広告のリンクから離れ、メーカーの公式案内を自分で確認する方法もあります。ロゴがあるから公式店、住所が書いてあるから必ず安全、と一つの表示で結論を出さないことが大切です。
注文画面は、家族の確認メモにもなる
購入を決めたら、商品名、素材やサイズ、数量、送料を含む総額、返品条件を確かめ、注文画面と確認メールを残しておきましょう。広告の画像も保存しておくと、届いた物と比較するときに役立ちます。
家族には「何を、どの店で、いくらで頼んだか」を共有します。子どもに大人の注文の良し悪しや支払いを判断させる必要はありません。買う人が確認し、受け取る人が困らないように準備する、という役割分担にしてみてください。
「あと数分で終了」という表示が気になったときこそ、一度画面を閉じて相談する時間を。急ぐ気持ちを抑えられないから危ない人なのではなく、立ち止まれる手順を先に決めておくための工夫です。
広告と違う商品が届いたら、記録を残して相談
販売元と連絡が取れなくても、宅配事業者に商品代金の返金や補償を求めるのは難しい場合があります。配達員に解決を迫るより、商品、外箱、送り状、支払いの控え、販売元とのやり取りを残し、消費者ホットライン「188」へ相談してください。
返品先がはっきりしないまま送り返したり、記録を捨てたりする前に、対応を確認しましょう。家族が困っていたら「だから安い物はだめ」と責めず、「注文画面を一緒に探そう」と声をかけてみませんか。支払方法に安心を任せきりにせず、注文前の確認と、困った後の相談を家族で支え合うことが大切です。
出典・確認日
国民生活センター「代引き配達を利用したインターネット通販のトラブルにご注意」及び報告書本文。公表日:2025年8月20日。対象:全国の消費生活センター等に寄せられた相談。本文で紹介した暖房用品の事例は2024年12月受付で、購入・被害の正確な発生日は確認できません。資料の統計は2019〜2025年度、2025年6月30日までのPIO-NET登録分(経由相談を除く)ですが、本記事では統計数値を使用していません。
確認日:2026年11月7日。過去の注意喚起をもとにした季節の実用記事です。家庭での声かけ・役割分担・保存例は防犯マムの実践提案です。